輝く高校生

生き生き書道ガールズ 〜書道部の活動を通して〜
県立川口高等学校 書道部

 地域では「かわたか」と親しまれている我が校は創立67年を迎えます。以前は男子校でしたが、13年前より男女共学校となり、女子の文化部の活動にも力を入れてきています。

【写真】川口市長に表敬訪問し内閣総理大臣賞受賞報告
川口市長(右)に表敬訪問し内閣総理大臣賞受賞報告

 そのなかでも、書道部の活動成果は充実していて、運動部も驚く程の練習を重ねています。朝夕の練習と自宅とで1日8時間ほど書いています。

 活動内容は主に「静と動」の二つがあり、大会へ出品する作品づくりの「静」とパフォーマンスの「動」です。

 1年間に30回ほどの大会(全国レベルの展覧会)へ作品を出品し、1作品に、多い生徒で2,000文字を書き上げるという集中力と継続力を身に付けています。

 その成果も実り、昨年度の第51回全国学芸科学コンクールでは、学芸文化科学全部門7万点の作品より第1席という、内閣総理大臣賞を頂きました。またその他の大会でも文部科学大臣賞を3つ受賞し 、数々の大会で常に上位の特別賞を頂いています。

 この作品づくりには、勿論日々の基礎基本練習の積み重ねが必要となります。やはり職人的「辛抱」と何かを深める「探究心」が若い生徒の力となって進取の精神で表現を豊かにしているように思われます。

【写真】源氏物語絵巻千年記として再現
源氏物語絵巻千年記として再現したパフォーマンス

 また、最近流行っている「書道パフォーマンス」も実は我が校が先駆けとして活動してきました。音楽に合わせ、その歌詞や言葉を部員全員が一丸となって書いていくものです。

 特に我が校は巨大な紙(縦5メートル×横30メートル)に巨大筆(20キログラム)を使用した「動」を感じさせる活動に見物客からは驚嘆の声を頂きます。

 最近ではこのパフォーマンスも地域での年末のイベントとして恒例となり、毎年楽しみにしていらっしゃる地域の方も多くなりました。そして川口駅前のイベントスペースの披露では川口・鳩ヶ谷市長様からの激励のお言葉を頂くようにもなりました。

 この発表のためには、全員の呼吸が合うように一挙一動のまとまりを意識しています。

 書は本来自分ひとりでの世界が中心となりますが、パフォーマンスの活動では、一人ひとりが頑張ることでみ んなのためになるという協調性も身に付けることができます。

 以上のように、川高書道ガールズは「静・動」を併せ持つ活動・練習のなか、心も体も元気いっぱいに青春のエネルギーを燃やしております。

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