平成22年度 総会・研究協議会報告

 平成22年度埼玉県高P連定期総会が6月18日(金)埼玉会館大ホールにおいて554人の会員の皆様の御参加を得て開催されました。今年度松本裕史氏が新会長として選任されました。新しい体制のもとで、新しい事業計画等を会員の皆様とともに推進していく重要な年度となります。

【写真】平成22年度 埼玉県高P連定期総会の様子  平成22年度総会が6月18日(金)午後1時から埼玉会館大ホールにおいて行われました。野口俊副会長の開会のことばに始まり、山田明美会長のあいさつ、来賓として御臨席を賜りました県教育委員会県立学校部副部長 細田宏様、高等学校安全互助会会長 會田皓章様、高等学校長協会会長 篠原善廣様に御挨拶、御祝辞をいただきました。

 その後、議事に移り、平成21年度事業報告、決算書報告・監査報告が承認され、役員の改選となり、県立熊谷女子高等学校PTA会長松本裕史氏が県高P連の会長として、選任されました。また、新副会長・新監事も同様に選任されました。旧役員代表あいさつを山田前会長が、新役員代表のあいさつを松本会長が行いました。引き続き、平成22年度事業計画並びに予算案が上程され承認されました。事業計画の中には、12月1日(水)に開催を予定しています全国高P連主催の関東地区高P連・埼玉県高P連主管の研修会・シンポジウムが計画されています。また、予算書の中には、平成25年度に開催されます関東地区高P連大会埼玉大会の積立計画が含まれています。

 議事終了後、感謝状・表彰状贈呈に移りました。35人の受賞者を代表して小川英次前副会長に感謝状を、505人の受賞者を代表して岩槻高等学校前PTA会長樋口美保様に表彰状を贈呈し、受賞者を代表して小川前副会長からあいさつをいただきました。

 参会者の皆様の温かい御理解と御協力によりまして、予定していた時間どおりに、閉会を迎え、閉会のことばを遠藤貴之新副会長が行いました。

 休憩後、研究協議会を行いました。進路指導専門委員会からは県立所沢高等学校PTA会長眼龍祥子様が、「創立112年目の伝統校の応援隊として」と題して、生徒の進路意識の高揚と進路実現を図るために、学校と連携をとりながらPTA活動を行っていることを紹介しました。また、生徒指導専門委員会からは県立川越工業高等学校前PTA会長内藤修様が、「子供たちの幸福のために活動するPTA」と題して、生徒と保護者、学校と保護者の絆を深めることを目指して、学校行事への支援活動を紹介しました。2校とも参会者から多くの共感をいただきました。

来賓御挨拶(要旨)

県立学校部副部長 細田宏様

【写真】研究協議会 所沢高校 眼龍PTA会長発表
研究協議会 所沢高校 眼龍PTA会長発表
昨年11月にさいたまスパー・アリーナを主会場として開催された「まなびピア埼玉2009」は皆様の御協力を得て、実施することができました。県内の高校生には、ボランティア活動等で協力していただきました。過去最高の入場者数を数え、埼玉の生涯学習への熱い思いを全国に伝えることができました。改めて感謝申し上げます。

 また、県では子どもたちの豊かな心をはぐくむために「埼玉・教育ふれあい賞」を設け、日々の活動に熱心に取り組まれている団体を表彰しております。県立高校では、桶川西高校、幸手高校が社会体験活動、南稜高校が国際ロータリークラブとの連携、皆野高校が地元小学校や警察との連携により、「埼玉・教育ふれあい賞」を受賞しております。

 さて、県では埼玉県教育振興基本計画「生きる力と絆の埼玉教育プラン」を策定し、中長期的展望に立ったさまざまな教育施策を遂行しています。本日は、県立高等学校に関わることで、二つお話をさせていただきます。一つは、確かな学力の育成、もう一つは、就職への支援です。

 まず学力の育成ですが、「県立高校学力向上基盤形成事業」です。高校生の確かな学力の定着を図るため、県教育委員会と東京大学とが連携し、学力向上推進協議会を設け、教員の研修プログラムと生徒の自ら学ぶ力を育成する教材を開発し、各学校の授業改善に役立てようとするものです。

 次に就職支援についてですが、平成22年3月の高校生の就職率は、埼玉労働局の調査によりますと、94.5%となっています。今後も厳しい状況が想定されています。本年度も「就職支援四者面談会」を開催する予定です。生徒、保護者、担当教員、さらに産業界の経営者等が加わっての面談会を行い、生徒たちの就業意識を一層高め、就職を希望する生徒が安心して社会に出られるようにしていくものです。面談会は秋以降実施の計画です。各学校に御案内をしますので、ぜひ御参加をよろしくお願いいたします。

高等学校安全互助会会長 會田皓章様

【写真】研究協議会 川越工業高校 内藤前PTA会長発表
研究協議会 川越工業高校 内藤前PTA会長発表
昨年12月に開催されました「いのちのシンポジウム」ではお世話になりました。ありがとうございました。

 さて、PTA・青少年教育団体共済法案が成立しました。このことは、あきらめないでみなさんの力を結集してできたことです。このことを踏まえてのお話ですが、私が高P連の会長をしていたとき、当時は、学校の普通教室に空調設置は極めて難しい状況でした。しかし、このときも、あきらめず、話し合いを続け、皆さんの力を結集して、関係機関の英断を受けて、実現できました。今日では、PTAの皆様の力により、だいぶ空調設置も普及をしていると思います。このように、PTA活動も知恵を出し合いながら、力を結集していくことが大切であると思います。新会長のもと、更なる御活躍、御発展をお祈り申し上げます。

県高等学校長協会会長 篠原善廣様

 少子化、高齢化、情報化の中で、生徒を取り巻く環境も変化し、価値観も多様化しています。何事も一律の考えではいかない、むずかしい状況にあります。しかし、教育には変化もありますが、変わらないこと・不易のところもあります。学校は家庭、地域と連携をいっそう密にして、生徒の健全育成を図るとともに、学力向上を図ることも大切です。また、部活動や学校行事をとおして豊かな心を育むことも大切です。知・徳・体のバランスのとれた生徒を育てるために、今後も皆様の御支援、御協力をお願い申し上げます。

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