会長挨拶 熊谷女子高校 PTA会長 松本 裕史

【写真】松本 裕史氏 平成二十二年度は、高校授業料の無償化という大きな変化のあった年でした。PTAの活動としては、関東大会が横浜で、全国大会が東京で、多数の方々の参加を得て、盛大に開催されました。私も、両方の大会に参加させていただきましたが、一人の保護者としても大変ためになる講演を聴くことができました。

 また、全国高P連の委員会では、健全育成委員会に所属しており、高校二年生の生徒と保護者の方々にアンケート調査を実施、その結果を基にして、埼玉県において、文科省の委託事業である「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト研修会」を開催いたしました。こちらも、アンケートの分析結果を講師の木原先生がうまくまとめてご説明くださり、その後のパネルディスカッションでも、大変参考になるお話を聴くことができました。この研修会に参加された皆様は、各単位PTAで是非伝達講習会を開催して、多くの人に内容を伝えていただければと思います。

 このような継続的なPTAの活動は、大変有意義なものと考えますが、ある程度の財政的な裏づけが必要となります。しかし、政権交代後の事業仕分けなどで文科省の委託事業費なども俎上に上げられており、事業の継続は、先の見えない状況となっております。平成二十三年度の予算がどのようになるか、やや心配なところがあります。また、平成二十五年度には、埼玉県が関東大会を開くことが決定しており、平成二十三年度に準備委員会がスタートする予定です。PTA活動の発展のためにも非常に重要な大会となりますので是非とも成功させるために十分な準備を実施していきたいと考えております。

 世の中は、少子高齢化が一段と進んでいます。今年二十歳をむかえた成人の人数は、多かった時代のおよそ半分近くに落ち込み、大卒の就職内定率は過去最低となるなど、若年人口を取り巻く環境は、厳しさを増しています。そのような中で、次の世代を託す子どもたちを、健全に導いていく必要がさらに高まっています。それができるかどうかは、現場の地道な努力にかかっていると思います。各学校の単位PTAとその活動を支えていく連携の輪である埼玉県高P連が、うまく協力して活動していけるように努力を惜しまないつもりですので、皆様のさらなるご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

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