特色ある学校づくり

越谷総合技術高等学校 校長 神尾 通明

一 学校概要

 本校は、地元越谷市の請願をもとに設立された情報技術科・電子機械科・流通経済科・情報処理科・食物調理科・服飾デザイン科6つの学科からなる専門高校です。今年で26年目を迎えましたが、各企業・産業界の期待に応えられるよう人材の育成に努めております。お陰様で昨年も就職が大変厳しい状況でしたが就職希望者125名全員が就職することができました。また残りの半数の生徒も全員、大学・短大・専門学校へ進学しました。卒業時に進路が未定(大学浪人を除く)の生徒がいないというのも昨今の社会状況からしますと嬉しいことでした。

二 特色ある教育

 企業の即戦力となれるよう人材の育成に努めておりますが、社会人として最低限、身につけておかなければならない「挨拶・時間・身だしなみ」については学校全体で徹底した指導を行っています。厳しい指導については生徒・保護者もその重要性を良く理解しているため指導に対する苦情等はほとんどありません。

 また、企業が求める人材の条件としてコミュニケーション能力があげられますが、本校では、コミュニケーション能力は、単なる自己表現力ではなく、「他者の気持ちを感じ取り、行動できる力」として、学科の実習はもとより、ホームルーム、部活動等の日常生活の中で育成しています。先日、来校された方から「校内で迷っていたところ、生徒が声を掛けてくれ、目的の部屋まで案内してくれました」との喜びの御報告をいただきました。

 電子機械科はミニ新幹線を製作して、地域のイベントに参加し好評をいただいています。情報技術科では、コンピュータのハードウェア、プログラミング、ネットワーク技術に秀でた生徒の育成を行い、埼玉県ホームページコンテスト5年連続最優秀賞を受賞しています。情報処理科と流通経済科は取得資格の数だけでなく、高いレベルの資格取得を目標に取り組んでいます。また毎年文化祭で華やかなファッションショーで来校者の目を釘付けにしている服飾デザイン科では華やかなファッションショーの陰で、デザインから縫製まで、毎日血のにじむような実習がくりかえされています。テレビの「高校生レストラン」で注目されている食物調理科は、地域の和食・洋食・中華等の一流調理師による実技指導により、驚くほどおいしいお弁当を文化祭等で提供しています。

三 PTA活動

 こうした教育がつつがなく行えますのもPTAが陰で支えてくれているからです。体育祭や文化祭などの学校行事、夏季懇談会、進路研修会の運営等、主体的に取り組んでいただいています。年五回の理事会では各学科の先生等を講師に毎回ミニ講座を実施しています。参加者に喜んでいただいていることが理事会参加者の増加につながっているようです。

 また、元PTA会員による「樟会」では会員相互の親睦を深めながら本校を支えてくれていることも本校の特色の一つです。

前のページへ 「埼玉県高P連だより」Topページへ 次のページへ