八潮高等学校PTA 災害ボランティア

 八潮高校PTA・後援会では、PTA・後援会活動に是非父親の参加を促したいとの思いから、今回大震災が起きたこともあり、男手が必要となる「災害ボランティア」をPTA・後援会で企画・募集いたしました。

 期日は7月2日(土)、人数は中型バス1台分の30名ということで、保護者・教職員を対象に募集しました。思いのほか申込みが少なかったこともあり、またJRCの生徒からも参加希望があったため、生徒については保護者の承諾を得て参加を認めることにしました。最終的には、保護者5名、教員5名、生徒5名、その他11名(ボランティアの方等)の総勢26名の参加で実施しました。

 一行は、当日の朝5時30分に学校を出発し、約2時間半をかけ、午前8時に福島県いわき市災害救援ボランティアセンターに到着しました。そこで、作業場所・内容等の打合せを行い、同市久之浜地区(福島第一原発から約30km)の海岸から100mほどのお宅の貸し駐車場で、瓦礫の分別撤去により駐車場を復旧するという作業に従事することになりました。

 久之浜地区は、地域全体が正に壊滅状態であり、一行の作業場所のわずか50m手前までは一面焼け野原でした。今回はテレビで観るような大きな瓦礫の撤去ではなく、ゴミの分別等細かな作業が中心でした。一行26名の一日がかりの作業で、車数台分のスペースは確保できました。

 参加した保護者からは、被災者からの「このままでは集落が終わってしまう」という不安の言葉やまだまだ足りないボランティアの現状を目の当たりにし、「必ずまた行きます。」「この活動を続けて行きましょう。」とのお声をいただきました。

 また、参加した生徒からも「どこもぐちゃぐちゃで、作業が終わらず、時間になって帰ってしまったので、また被災地へ行って、お手伝いをしたいと思いました。」「2か所目の作業が1時間くらいしかできず、全然やった感がありませんでした。また、被災地に行って手伝いをしたいと思いました。」との感想をいただきました。

 今回の一行26名が従事した作業は、被災地の現状からすれば、ほんの些細なことで、まだまだ到底復旧・復興というレベルではありませんでした。それでも自分たちには小さな実践と支援をひとつずつ進めていくしか道はないので、これからも継続的に派遣や支援を考えていかなければならないと一同改めて感じたところであります。

 今後とも皆さんの御支援・御協力をお願いいたします。

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