全国高P連福井大会の報告

県立草加高校 PTA会長 倉持 勝利

佐野元彦会長のあいさつ
佐野元彦会長のあいさつ
下村博文文部科学大臣の祝辞
下村博文文部科学大臣の祝辞
地元の高校生によるパワフルな演奏
地元の高校生によるパワフルな演奏

 平成26年度第64回全国高等学校PTA連合会大会は、「教育と考福」をメインテーマに、「未来に引き継ぐ 知と恵み」をサブテーマとして、8月21日〜23日に開催されました。福井県は「幸福度日本一」に輝いたこともあり、児童生徒の学力・体力ともに全国トップレベルの県です。子供たちにとっての幸福とは何か、教育の本質について深く掘り下げる大会となりました。

 会場は、サンドーム福井を主会場とする7か所で全国の高等学校PTAから約1万人(埼玉489名)が参加して開催されました。

 開会式では、大会会長である全国高等学校PTA連合会会長の佐野元彦会長から「近代日本を生み出す頭脳を担った福井の地で、子供たちと社会の未来の姿を思い描き、子供たち一人一人の幸福を実現すべくその準備をしましょう」と挨拶がありました。

 また、北風俊哉福井大会実行委員長から「真の豊かさや幸福とは、どのようなものかをじっくりと考えることによって、この混迷の時代を生き抜くための指針や方向性を自分のものにすることができる」との挨拶がありました。

 来賓の 下村博文 文部科学大臣からは、冒頭、三日前に発生した広島土砂災害に対するお見舞いの言葉がありました。続いて福井市出身江戸末期の歌人橘曙覧の『たのしみはまれに魚煮て兒等が皆うましうましといひて食ふ時』を紹介して、「全国トップレベルの福井県の学力は、家族の支えや正しい生活習慣があればこそ。子供たち一人一人の幸福のため、教育再生会議の取組により全国高校生の自己肯定感を引き上げ、日本を立て直したい。」との祝辞をいただきました。  表彰式では、埼玉県から優良PTA文部科学大臣表彰として川越女子高校PTAが、PTA全国大会会長表彰では熊谷工業高校PTAと川口青陵高校PTAが、個人では県高P連前会長東喜代雄氏、浦和西高校PTA亀谷光彦氏、庄和高校PTA佐竹佐智子氏、川越南高校PTA阿部浩氏、県高P連元事務局長須田保氏が表彰を受けました。

 基調講演は、当初予定の法政大学教授の尾木直樹氏に代わり、脳科学者の茂木健一郎氏が、オギママに頼まれモギパパがお話しすることになりましたと登場しました。そしてご自分のことを例に出しながら、「自分の欠点を含めた個性を受け入れることができるかどうかが、幸福感に深く関係している」と力強く楽しく話されました。

 午後の分科会は7会場で行われ、第二分科会(進路指導)では、本県越谷北高校後援会長が「進路教育とPTAのあり方」と題して発表しました。それぞれの分科会でより良い学校教育、これからのPTA活動のあり方等についての研究協議が行われました。

 最終日の記念講演では、福井県立恐竜博物館特別館長の東洋一氏から「福井の恐竜〜アジア、そして世界へ〜」というタイトルでお話がありました。白亜紀前期出土の福井県の恐竜は、陸続きであったアジア・ヨーロッパの恐竜につながる。最古の羽毛恐竜は始祖鳥よりも古いという壮大なお話。最後に、恐竜も子育てをして、それを放棄する親はいなかったと締めくくられました。

 閉会式では、武生商業高校の吹奏楽の演奏があり、恐竜が出てきて楽しいステージとなった後、子供たちの幸福な未来を願う大会宣言を採択し、来年の開催地岩手県に大会旗を引き継ぎ終了しました。

前のページへ 「埼玉県高P連だより」Topページへ 次のページへ