教育活動紹介

産業人の育成を目指す教育活動

県立狭山経済高校 校長 若林伸一


意欲的に販売実習に取り組む生徒たち

 本校は、創立31年目を迎えました。卒業生は7500名余を数え、地元産業界はもとより各方面で活躍しております。

 本校の教育内容につきましては、創立当初より、「先端技術教育と職業資格取得を目指す教育」、「国際化社会に対応するとともに経済、商学、語学系大学への進学を容易にするための語学を重視した教育」を行い、就職・進学両面からのニーズを満たした教育実践を行っております。それは本校が従来の商業系高校の枠を超えた新時代の教育を意図するものであり、基礎的能力の育成に十分配慮するとともに、専門化した経済社会の実情にも適応できる学科として、流通経済科、会計科、情報処理科を設け、職業高校であっても新しいイメージの高校として、大学進学も可能な選択科目を設けた所に特徴があります。また、社会に開かれた高校として毎年「外部講師による授業」(手話講習会)、「インターンシップ(販売実習)」(百貨店・スーパー)、「ALTによる英会話力の向上」などの実践を行っております。進学面では、東京六大学への進学、専門学校に進学後税理士・公認会計士資格合格など、就職面では、銀行・信金・鉄道・公務員など、幅広い人材が各方面で活躍しております。さらに、資格・検定の取得においては、「ITパスポート」(経産省)、簿記検定2級(日商)、販売士検定3級(日商)、英検2級(実用英語技能検定)、漢検2級(日本漢字能力検定)などで毎年複数の合格者が出ています。その他、全商1級3種目では、本校は毎年県内上位の合格者が出ています。

 また、部活等では、男子5000m競歩インターハイ出場(陸上競技部)、全国高等学校簿記コンクール入賞(簿記部)、英語スピーチコンテスト全国大会出場などの実績があります。

 現在、昭和の年代とは異なり、我が国は大きな転換期にあります。本格的な人口減少・超高齢化社会の到来など、社会を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、日本経済を支えてきた仕組みや制度の多くが見直しを迫られております。このような時代に、地域に貢献し、広く次世代の日本経済を担う人材の育成という本校に課せられた使命を自覚し、有為な産業人の育成を目指す教育活動に今後も努めてまいります。

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