平成28年度第66回全国高等学校PTA連合会大会千葉大会は「『再発見!愛』〜今こそ信じよう愛の絆〜」をテーマとして8月24日(水)〜26日(金)に開催されました。幕張メッセイベントホールをメインとする7会場で全国の高等学校PTAから10304名(埼玉614名)が参加して実施されました。
熊本地震の犠牲者の方々に黙とうを捧げたあと大木幸夫大会実行委員長から、本大会により、愛の絆を確かなものにしていこうとの挨拶がありました。
全国高等学校PTA連合会会長 佐野元彦氏からは、社会の変化に対応した人材について、「学校」「地域」「家庭」の連携で育てていこうとの挨拶がありました。
来賓の文部科学大臣 松野博一氏からは「学校が地域再生の核となる」とのお話がありました。
千葉県知事 森田健作氏は小さい頃お母様の「人は必要があって生まれてきた」「他人のないものを必ず持っている」との教えから、剣道に打ち込み、それを活かして俳優の職に就くことができたという経験に触れ「個性を伸ばす教育」の必要性を語っておられました。
千葉市長 熊谷俊人氏からは18歳選挙権に伴う主権者教育の重要性、主体的に行動できるようにする教育の実践のお話がありました。
表彰式では埼玉県から、優良PTA文部科学大臣表彰として浦和西高校、PTA全国大会会長表彰では鶴ヶ島清風高校、個人では越谷北高校 秋庭美智子氏、上尾鷹の台高校 石渡玲子氏、北本高校 森直子氏、役員等表彰では前埼玉県高P連会長 山崎骼j氏が表彰を受けました。
千葉敬愛短期大学学長 明石要一氏から「高校生の自立を支援するPTA活動の在り方〜今こそ信じよう高校生を〜」と題して講演がありました。現代の高校生の間で体験活動の格差が広がっているという指摘がありました。かつてとは異なり、子供たちに関わってきて感じたことは、指示には従うが自分で話し合ったり、決めたりすることが苦手だということ。
その中で「早寝早起き朝ごはん」のように基本的な生活習慣を身につけることの必要性、高校生のボランティア活動の水路づけ、「良い行いは褒める、悪い行いは叱って育てる」運動推進についてお話がありました。また、講演中はアクティブラーニングの手法を取り入れつつ、「高校生を育てるトライアングル〈家庭・地域・学校〉」が三位一体となって取り組んでいく重要性を話されました。
午後は7会場に分かれ、「進路選択と親子のコミュニケーション」をテーマに、全国高P連研究発表やPTA活動に係る実践報告・研究協議が行われ、家庭や学校の役割などについて、活発な意見交換があり、有意義な研究発表となりました。
女優の市原悦子氏が「私が選んだ女優の道」と題して戦争での空襲の体験から自分のことは自分でする大切さを身につけたこと、好きな女優の仕事ができてこれ以上の幸せはないことを語り、女優らしく「朗読公演」という形で市原氏の人生そのものが感じられる記念講演でした。
2日間を通じて千葉県内の高校生による演奏やダンス等の発表があり、本日の大会の為に日々努力してきたと思うと自然と涙があふれてきました。
佐野会長の挨拶に続いて大会宣言が満場一致で採択され、来年度開催地の静岡県に大会旗を引き継ぎ終了しました。