第一分科会「学校教育とPTA」は、556名の参加を得て開催されました。まず「生徒とのかかわりを通して明るい未来を」と題して、群馬県立高崎工業高等学校の山口PTA会長が、自転車のマナーアップ運動や工業祭、さらには進路面接指導等で生徒とかかわって、子どもたちの未来のために、今できることを積極的に取り組んでいるという発表がありました。
続いて、埼玉県立本庄高等学校の佐藤PTA会長から、「進学重視型単位制高校へ―本高を元気にするPTA活動―」と題して、PTAの各委員会(今年度は6委員会)活動を通して高校を元気にしていこうという取り組みが発表されました。
二校の発表に対して、埼玉県立深谷高等学校の福島校長先生が指導助言を行いました。
大ホールを会場とした第二分科会では、800人を超える入場者があり、栃木県立さくら清修高校のPTA会長・大室隆司様、千葉県立小金高校のPTA会長・岩淵弘美様から、提案・発表がありました。県の高校再編計画で平成18年に新たに開校したさくら清修高校では、PTA主催による「進路講演会」や「インターンシップ発表会」などの取り組みについての発表があり、熱心な活動ぶりが伝わってきました。また、プレゼンのすばらしさにも感銘を受けました。
千葉県北西部の進学校である小金高校では、PTA活動の中でも「大学視察バスツアー」の人気が高く、保護者の進学意識の高さについての報告がありました。さらに、保護者アンケートの結果を踏まえて活動の内容を検討するなど、参考になることが多い発表でした。
運営面では松本由起子・県立鴻巣女子高校後援会会長が中心となって大会の準備を進め、当日には各学校から合わせて16名のPTA関係者の協力があり円滑に行うことができました。大変実りの多い第二分科会となりました。
第三分科会の協議議題は、「生徒指導とPTA」でした。
山梨県立笛吹高校は、平成22年に二つの高校が統合されて誕生した学校です。二校は、校則、制服等は勿論、PTA運営・活動においても、かなり異なっていました。PTAという大きな組織を、土台から作り上げるために日々、試行錯誤し、努力されています。現在は「子どもに声をかけ、コミュニケーションをとっていく」という案を根幹に、交通指導や震災復興募金、学校行事サポートなどが行われています。PTA会員が活動時に着用する、山梨の名産である「桃」色のウインドブレーカーも素敵でした。
神奈川県立新城高校のPTA活動では、「自転車点検」が印象的でした。近隣の自転車屋さんの協力のもと実施し、点検結果を全車に通達しています。また、「制服リサイクル」では、不要になった制服を回収し、補修などを施した後、希望者に渡しています。その他、「保護者向け進学講演会」や、「校章入りどら焼き」を卒業記念として贈呈等、興味深い活動の数々が紹介されました。生徒が自主的に作成したスライド上映も素晴らしく、PTAと生徒の距離の近さを感じました。
PTAの土台作りに奮闘されている学校、盤石な組織で積極的に活動されている学校、それぞれの課題に努力を続けられている様子を目の当たりにし、とても刺激になりました。
先ず、茨城県立下館工業高等学校のPTA会長内藤雅之氏から「家庭と学校の連携を図るPTA活動」と題し、3つの取組が発表された。紙面の関係で(1)(3)を紹介する。
(1)PTA本部役員と生徒会役員・各部活動代表者との懇談会:特徴としては、教員が立ち会わないこと。自由に本音をぶつけ合いながらも秩序は維持されているとのことに会場から感動の声が上がった。
(3)学年PTA活動『親から我が子への手紙』:修学旅行先で先生から生徒に予告無しで手紙を渡すというサプライズ演出付きであった。『子どもから親への手紙』という親に内緒の返信もあり、自宅に郵送された手紙に目頭を熱くした親が多かったとのこと。真似たいとの声があった。
次に、千葉県立柏高等学校のPTA会長澤畑智佳子氏から「情報機器の利用と家庭教育」と題する発表が行われた。
(1)交通安全対策委員会:「Enjoy県柏PTA」をスローガンに、自転車通学98%の実態にあった見守り声かけ活動。
(2)SNSの実態調査の報告:「COOL県柏生」をキャッチフレーズにしているだけあり、スマートに使用している実態が浮き彫りになっていた。「賢く生きるが鍵」に強く首肯。
一 開会行事
二 基調講演
「学校安全のさらなる推進と安全教育」〜「生きる力」をはぐくむ安全教育〜
文部科学省 スポーツ・青少年局学校健康教育課
安全教育調査官 佐藤 浩樹 様
内容
三 シンポジウム
「自然災害から子どもの命を守る学校安全」
四 閉会行事
7月3日・4日の両日、大宮ソニックシティで第59回関東地区高等学校PTA連合会大会埼玉大会が開催され、関東地区7県より2690人の皆さまにご参加いただくとともに、実行委員として県内各PTAより481名の皆さまのご協力をいただき、無事、終えることが出来ました。
「未来を彩れ 人の輪で 〜子どもたちのために Do Your Best〜」が今大会のテーマでした。激変する社会にあって、子供たちが健全で逞しく「社会で真に自立」出来るためには何が必要なのか、また、私たちが子供の成長を支えていくために何が出来るのか、「保護者力」を高めるためにはどうすればよいのか、等を考えることの大切さを感じていただけたかと思います。PTAは家庭・学校・地域の架け橋です。今大会の成果が、皆さまの今後の活動に役立つことを心より願っています。
今大会は、多くのかたがたの知恵とチカラ、情熱が集まり形となりました。ご支援いただいた県教育委員会や関係者の皆さま、全体会や分科会、アトラクション、案内・誘導など運営に協力していただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
第59回関東高P連大会埼玉大会を行うにあたり、副実行委員長として受付・案内係を担当させていただきました。当初、資料の内容を見ても、全くイメージが掴めませんでした。そこで、自分や皆さんとの協議・連携がスムーズになるよう概要版を作成し、それを元に進めて行きました。
受付については、ソニック内の様子や、ロビーの広さなどの諸問題から、テーブル設置、受付係の順番、お弁当配布場所、ロビー内での動線などが懸念されました。
案内係については、駅から会場であるソニックまでの誘導で、人の流れをどうしたらいいのか、案内係員の場所をどこに置けばいいのか、など色々協議してきました。
当日は、各実行委委員の皆様のご協力により、スムーズに進めることが出来ました。また、外での案内・誘導係の皆さんには暑い中立って頂いたこと、各受付・弁当配布にご尽力いただいた皆様やその他全体に携わっていただいた皆様にも感謝を申し上げます。
私自身、無事何事もなく、終わったことへの達成感からか、しばらくは抜け殻のようにぼんやりした日を過ごしました。
埼玉大会における与野高校の担当が歓迎企画・コバトン係と決まった時、私は昨年参加した千葉大会で、マスコットキャラのチーバくんが、他県からの参加者に囲まれていたシーンを思い出しました。
あれから一年、副会長さんを中心に準備を進めてきました。高校生の子どもを持つ年代の親にとって、着ぐるみの中に入るというのはかなり勇気のいるものですが、「前から一度着ぐるみに入りたかったのよね」と言ってくれる役員の方もいて、準備万端で大会を迎える事ができました。
当日は、愛嬌を振りまくコバトンの前に他県からのお客様の長い列ができました。「このゆるキャラの名前は?」「鳥なの?」などの質問に、本校の役員が、「シラコバトをモチーフにしたコバトンという名前です」と答える一幕もあり、良い交流ができました。歓迎企画係として、大会の成功に一役買うことができたと、役員一同で自画自賛しました。全県の実行委員さん、お世話になりました。
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