奥田瑛二氏が語る「絆」
愛知大会にて

【写真】奥田瑛二氏 愛知出身の奥田瑛二氏の対談。

 日々英一氏の聞き手としての話術にも学習させられましたが、奥田瑛二氏が本音で語る内容はさすがに面白いものでした。

 上京、故郷という言葉が多く語られたこと、自分の青春時代の体験とオーバーラップしてしまうところも多く、懐かしい気持ちでお聞きになった人も多いのではありませんか。奥田瑛二氏の故郷との「絆」とは、素直に迎え入れてくれる故郷ではなく、故郷を捨てたという苦い思い出の中での微妙な距離感だそうです。

 一昔前、日本中の多くの若者が星雲の志を胸に抱き、都会へとやみくもに上京し、辛酸をなめた数多くの事例がありました。奥田瑛二氏も夢を追ってひたすら東京を目指した青春時代だったようです。

 上京はするにはしたが、住むところ、食べるものさえ苦労した学生時代であったそうです。そういう状況の中、持前のずうずうしさ(失礼)で今のポジションを得られたことは常人では測り知れないものがあります。代々木公園でのホームレス生活なども、いとも簡単に話してしまうあたりはさすが名優といったところでしょうか。

 「今は素直に愛知に帰れること、そして故郷との絆は切っても切れないものですね」という結びは多くの参加者に感動を与えました。

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