第60回全国高等学校PTA連合会大会「東京大会」に参加して

不動岡高等学校 PTA会長 柿沼 峡一

 第六十回全国高等学校PTA連合会大会東京大会は八月二十日〜二十一日にかけ、一万千五百八十六人が「日本武道館」に集いました。埼玉県高P連からは七百五十九人が参加しました。

【写真】不動岡高等学校 PTA会長 柿沼 峡一

 やはり異常気象なのでしょうか?うだるような酷暑の中、今年の全国大会は、トップ・アスリートが目指す“心身練磨の大道場”として、また一流ミュージシャンが目指す“夢のステージ”として、北の丸公園に鎮座する「日本武道館」…。そう、あの“大きな玉ねぎ”の下に、全国から一万人を超えるPTAが集結しました。

 東京大会のスローガンは、「人間力を育てて作ろう 大きな輪」。

 初日の全体会では、トヨタ自動車の張会長が「今の新社会人の長所・短所、企業が求める有為な人材とは?」と題した基調講演。二日目の全体会では、京都大学の木原雅子先生が「今、私たち大人にできることは何か?」という記念講演をなされました。

【写真】第60回全国高等学校PTA連合会大会「東京大会」の様子
【写真】第60回全国高等学校PTA連合会大会「東京大会」の様子

 お二人のお話しの根底には、高度成長という時代の激変の過程において、日本人が忘れかけてきたモノの中に、“大切なモノ”がありますよ!、今一度見つめ直す必要がありますよ!、という共通項がありました。物質的豊かさを第一に追求する現代社会では、どうしても地域や家族間における連帯感、つまり“絆”が二の次にされがちですが、この、あらゆる社会問題の引き金にもなりかねない危険な現状に、正面から向き合って、修正をかけていくべきだという強いメッセージをいただきました。

 また、開会行事では、二十一年度のPTA活動に対する表彰が行われました。

 埼玉県連では、文部科学大臣表彰が山田前会長の上尾橘高校PTAに、全国大会会長表彰が、野口前副会長(鴻巣高校PTA)と小川前副会長(市立川口高校PTA)、石井前副会長の坂戸西高校PTAと、私ども不動岡高校PTAに授与されました。

 このような場面に、組織を代表して出席させていただいたことは、私には大変光栄なことでございましたし、日頃からPTA活動に御参加・御協力をいただいている会員の皆様に対する感謝の気持が湧いてきて、私の胸は一杯になったのでした。

 最後になりますが、東京大会に共に御参加いただきました皆様にも、御参加いただけなかった皆様にも、改めて感謝を申し上げますとともに、埼玉県高等学校PTA連合会が、会員の皆様の強い“絆”によって、益々発展してまいりますよう心より祈念いたしまして、大会参加レポートといたします。

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