発表校の取り組みから学ぶ〜専門委員会研修会の報告〜

 今年度の埼玉県高等学校PTA専門委員会研修会が、11月17日(金)と29日(水)の両日、さいたま市民会館うらわで開催しました。早朝から各学校の多くのPTAの皆様に集まっていただきました。

11/17(金)の午前・高校教育とPTA


発表高の紹介(高校教育とPTA)

 高校教育とPTAの専門委員会の石川一明委員長(県立松山女子高等学校PTA会長)の挨拶から始まり、4校のPTA活動の取り組みが発表されました。

 トップバッターの県立越ヶ谷高等学校は、「越高の教育とPTA活動〜PTA活動とその工夫・改善〜」と題して、発表されました。評議員会での情報交換会の一部を改善し、形式ではなく、会員相互が情報交換できる時間を十分設けたり、三者合同会議から「学校、PTA・後援会、定時制後援会、同窓会」の四者合同会議にした発表をしました。いずれも実質的で、心が通う会にしました。

 二校目の県立越生高等学校は、「学校生活を支えるPTA・後援会活動を目指して」〜感動的な高校生活とするためのバックアップ〜と題して、保護者のアンケートの分析結果から、PTAが、ロードレース大会や白梅祭等の学校行事に積極的に参加すると生徒の励みとなり、活気溢れた学校になったとの報告がありました。

 三校目の県立上尾高等学校は、「上高愛を支えるPTA〜文武不岐(ぶんぶわかたず)・自主自律を体現する生徒への支援〜」と題して発表されました。「生徒の成長物語」については、3年間の目標を持つことによって、第一志望校等に進学する生徒が86%の素晴らしい報告でした。

 四校目の県立熊谷工業高等学校は、「宇宙のとびらを開く熊工PTA」〜世界で活躍できるスペシャリストの育成を支援するPTA活動〜と題して発表されました。保護者教員と地域が協力し、生徒の夢の実現に向けて、支援しているPTA活動を紹介していただきました。

11/17(金)の午後・生徒指導

「高校生の交通安全」県警交通企画課 山戸正則様の講演


県警交通企画課山戸正則様による公演

 午後は、県警交通企画課の山戸正則様の講演がありました。「高校生の交通安全」について、警察学校の特色や高校生の交通事故発生件数、自転車保険加入の条例化等についてご講演されました。交通法令を守り、安全確認をすれば交通事故がなくなることを山戸様は力説されました。

 各高校の実践発表について、生徒指導専門委員会の上間美奈子委員長(埼玉県立鴻巣高等学校PTA会長)の挨拶から始まり、四校の生徒指導に関するPTA活動の取り組みが発表されました。

 最初に、県立久喜工業高等学校は、「高校における生徒指導とPTAの関わりかた」と題して、発表されました。あいさつ運動をすることによって、生徒も明るくなり、交通安全にもなる報告がありました。

 二校目の県立所沢西高校は、「生徒の成長を見守り応援する所沢西高校のPTA活動」について、学習や部活動のサポートから、東日本大震災をきっかけに、7年間継続しているいわき海星高校や福島県いわき市、宮城県山元町等への生徒、保護者、教職員有志によるボランティア活動を実施している素晴らしい報告がありました。


発表校の紹介

 三校目の県立川口工業高校は、「本校のPTAと生徒指導」について、川工祭やマラソン大会等の学校行事に積極的に協力しており、特に「あ」挨拶ができる人、「お」お互いの気持ちを理解できる人、「ぎ」行事に積極的に参加できる人、「り」良識ある行動ができる人の「あおぎり運動」を展開しており、「あいさつ日本一の工業高校」を目指しているという発表でした。

 四校目の県立秩父高校は、「秩父高校の生徒指導〜PTAの関わり〜」について、発表されました。「秩父夜祭」がユネスコ無形文化遺産に登録され、アニメ聖地でもある秩父、外国のお客様も多く訪れております。PTAの皆様も積極的に活動されており、文化祭バザーの売り上げをオーストラリアの姉妹校ロビーナ高校との国際交流活動の支援にしたり、挨拶を励行し、生徒が「礼節」を持って高校生活を送れるよう見守っている報告がありました。

11/29(水)の午前・進路指導

 進路指導専門委員会の山浦 昌之 委員長(県立与野高等学校PTA会長)の挨拶後、四校のPTA活動の取り組みが発表されました。


県立吉川美南高等学校の発表

 一校目の県立吉川美南高等学校は、「吉川美南の進路指導とPTA〜『不屈の精神』で進路実現にチャレンジ〜」と題して、発表されました。目指す学校像では、「校是『不屈の精神』を基に、知性と教養を身に付け、社会に貢献できる品格ある生徒を育成し、地域から愛され信頼され期待される学校を目指す」とあり、「1.0から2.0『自己実現の吉川美南』へワンランクアップを新たなゴールを目指す。」内容の発表でした。

 二校目の県立川越高等学校は、「川越高等学校のPT会の進路指導」と題し、「百二十周年記念事業実行委員会」にもPT会の本部役員も参加しながら、地区別PT会の開催や家庭教育学級と大学訪問、広報誌『かわたか』の発行、視察研修旅行の多くの分野で活動し、生徒を支えている発表でした。特に視察研修旅行においては、SSH推進校との情報交換で、学校行事や学習面との両立やノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生のご講演の様子等の報告がありました。


発表高の紹介(進路指導)

 三校目のさいたま市立浦和南高等学校は、「進路指導とPTA〜自ら学び、考え、行動する 生徒×PTA〜」と題し、発表されました。特に、保護者対象の進路説明会と履修ガイダンスでは、昨今の進路状況や入試制度の説明を聞くことによって、保護者も理解し、進路の基礎となります。また、単位制高校として、選択科目が多く、将来の進路にもつながるため、好きな科目を選択するのはではなく、苦手でも必要な科目を選択し、主体的な学習姿勢を身に付け、進路実現をする大切さを力説されました。

 四校目は、県立本庄高等学校の発表です。本庄高校の卒業生である大学教授の方や外務省の方が講師としてご講演されております。その中で、「本高から世界に向けてチャレンジ」については、SSHの取組みの発表とオーストラリアへターム留学経験生徒自身からの報告がありました。四校とも生徒の進路についてPTAの皆様がしっかりと支援している素晴らしい実践発表でした。

11/29(水)の午後・家庭教育

「木の上に立って見ましょう」東京ガス埼玉支社長 阿久根謙司様


阿久根謙司様のご講演

 午後は、東京ガス(株)埼玉支社長 阿久根謙司 様の講演会がありました。講師は、埼玉県教育局県立学校部部長 古川治夫 様よりご紹介していただきました、東京ガス(株)埼玉支社長 阿久根 謙司 様です。演題は、「木の上に立って見ましょう「FC東京の人材育成」」です。阿久根 様はかつて、東京ガス(株)の野球部監督やJ1サッカーFC東京のコーチを務められ、そのご経験からのご講演でした。その中で、参加者同士で日頃思っている事を話し手と聞き手に分かれて話すことで、皆様にスッキリしていただきました。

 後半は、家庭教育専門委員会の猿橋綾子委員長(県立杉戸高等学校PTA会長)の挨拶から始まりました。

 最初に、県立三郷高等学校の「家庭教育とPTA活動の連携について」と題して、保護者の皆様に、家庭教育の意識調査アンケートを取り、その分析結果に基づいての発表でした。


指導主事宇佐美昌義様と発表高の皆様

 公共マナーが重要と考える保護者の皆様が多く、交通マナーの見直しや交通安全指導を徹底し、登校指導を学校とPTAが連携する重要性を説明されました。

 二校目は、県立所沢高等学校の「創立120年の伝統と自主自立の校風のなかで」と題し、発表されました。校内外一斉清掃や花文字の「おめでとう」の作成や8支部に分かれての支部会では、文化と教養を高める活動が行われいます。また、白石西部支部長兼PTA会長の新たなご経験に基づくお話しから生徒が少しずつ変わっていく報告は、とても感銘を受けました。

 三校目は、県立大宮工業高等学校の「PTAを通して、子供とのコミュニケーションを図る」と題して、文部科学省のHPに「家庭教育は、全ての教育の出発点」と掲載されており、そこから子どもとのコミュニケーションの取り方や習慣づけることを説明されておりました。また、同校ラジオ部が「ロケット甲子園」で優勝。フランスでの国際大会に出場、見事銀メダルを獲得した画像が紹介されました。

 最後は、創立百十八年の伝統校県立児玉白楊高等学校の「児玉白楊高校の家庭教育とPTA」です。保護者の皆様にアンケートを取り、分析結果をまとめた発表です。保護者の皆様がPTA活動に積極的に参加することによって、生徒のためになり、家庭での親子の会話が活発化することを話されました。

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