第67回全国高等学校PTA連合会大会静岡大会に参加して

県立北本高等学校 PTA会長 飯田幸子

 平成29年度の大会は、8月24日(木)・25日(金)の二日間にわたり静岡県小笠山運動公園エコパアリーナをメイン会場として開催されました。今回のメインテーマは「『有徳の人』づくり〜未来のために行動する『一人』を育てよう〜」で、静岡県が推進する「『有徳の人』づくり」をPTAの使命として位置付けた大会となりました。

開会式


開会式

 開式のことばと国歌斉唱の後、大会実行委員長杉浦政紀氏のあいさつがありました。「有徳の人づくりにより子どもたちが高い志を持って学び、未来を切り開く力を養うことができる環境を整えていくことこそが、PTAの使命である」との力強いことばがありました。全国高等学校PTA連合会長牧田和樹氏は、シンガポールの教育事情と日本を比較し、日本の教育は道徳心を尊び、日本人としての人間性の良さを引き出すことができるものであり、大変優れているという式辞を述べられました。また、来賓の文部科学大臣林芳正氏からは、高等学校をめぐる教育事情の変化や法改正等について、また、静岡県知事川勝平太氏からは、「社会総がかり・地域総ぐるみの教育」についてお話がありました。

 表彰式では、飯能高等学校PTAが優良PTA文部科学大臣表彰を受けました。全国PTA連合会会長表彰では、秩父農工科学高等学校PTAが団体表彰、越谷総合技術高等学校鈴木真理子氏、飯能高等学校西長武氏、浦和工業高等学校新関裕二氏が個人表彰、前埼玉県高P連会長成田元彦氏及び前事務局長島〓富夫氏が役員表彰を受けました。

基調講演


小和田哲男氏基調講演

 静岡大学名誉教授小和田哲男氏による基調講演は「戦国武将に学ぶ子育てと人づくり」と題して、戦国武将がどのように子息や家臣を教育していたかという大変興味深いものでした。学校が無かった当時、武将の子息は僧侶に読み書きを習ったことや、家督を継ぐ者以外は相続争いを避けるため仏に入信していたことなど、お寺と密接な関わりがあったとのことでした。また、一般庶民も街道を行き交う僧侶に村に数か月滞在してもらい読み書きを習っていたという記録もあるそうです。

 当時は「家臣の埋もれた才能を発見する」ことが優れた武将の証であるということを小和田氏から聞き、教育の根幹は不易であると感じました。

分科会


全国高P連研究発表

 分科会は7会場に分かれて各テーマに沿って進められました。第1分科会:学校教育、第2分科会:進路指導、第3分科会:生徒指導、第4分科会:家庭教育では、事例発表と研究協議が行われました。特別第1分科会:防災・減災教育の推進、特別第2分科会:グローバル教育とコミュニケーション能力の育成、全国高P連研究発表:ネットトラブルの予防と対策では、基調講演とパネルディスカッションが行われました。全国高P連研究発表では、(株)KDDI総合研究所研究主幹斎藤長行氏から中高生のスマホ事情やネットの危険性などについての講演がありました。それを受けて、パネルディスカッションが行われました。パネラーとして静岡大学准教授、県立高等学校PTA会長、生徒代表、教員代表、総務省職員が出席し、斎藤氏を進行役にディスカッションを行いました。不正アクセス、ゲームの課金問題、個人情報の流出などについて、それぞれの立場から意見を交換しました。教員からはネット依存が成績低下につながるケースもあることや、保護者からはトラブルが見えにくくなっていて心配であるという指摘もありました。総務省職員からは、フィルタリングについて十分な理解をして頂き有効活用して欲しいということや、相談機関の紹介もありました。インターネット空間では、書き込みが消えないということを十分認識しなければならないと感じました。

アトラクション


アトラクション(郷土芸能)

 両日にわたり静岡県立の高等学校及び中等学校6校が、吹奏楽や箏の演奏や、郷土芸能の太鼓や演舞を披露してくれました。ステージの上で若さあふれる演技を披露してくれた生徒たちに、会場いっぱいの拍手が沸き起こりました。

記念講演

 今年度のゲストは俳優の筧利夫氏で、「筧利夫 これがオレの生きザマだ」と題し、司会者とのトーク形式で高校時代のことや役者としての人生観などを話してくださいました。テレビで観ているそのままのパワフルな方で、会場にいる皆さんが元気を頂きました。

閉会式

 分科会報告の後、閉会式が行われました。大会会長の閉会あいさつの後、大会宣言が採択されました。全国高P連旗が静岡大会実行委員長から返還され、次期開催地である佐賀大会実行委員長に引き継がれました。有意義だった2日間の静岡大会は盛大の内に幕を閉じました。

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