各学校の取組みから学ぶ〜専門委員会研修会の報告〜

 今年度の埼玉県高等学校PTA専門委員会研修会が、11月14日(水)と28日(水)の両日、さいたま市民会館うらわで開催されました。朝早くから各高等学校の多くのPTAの皆様に集まっていただきました。

11/14(水)午前・高校教育とPTA

 高校教育とPTAの専門委員会の鳥澤加津志委員長(県立春日部高等学校後援会会長)の挨拶から始まり、四校の学校教育に関わるPTA活動の取組みが発表されました。

 トップバッターの県立三郷工業技術高等学校は、「本校のPTA活動」と題して、発表されました。専門高等学校として、各種の資格取得を目指し、毎日学習する様子や鉄道博物館でのミニ列車を走らせ、子供や家族に大人気であること。PTAの皆様自ら校門に立ち、挨拶がけや先生方と一体となって生徒の事故防止にも努めている様子がわかりました。

 二校目の県立松山女子高等学校は、『「教育」から「共育」へ〜凜として輝くPTCSA〜』と題しての発表でした。従来の教え育てる教育から共に育てる共育への質的変換が叫ばれ、PTA活動に地域(Community)を含め、また、生徒(Student)も含めたPTCSA活動を一つの在り方で活動している発表をされました。

 三校目の県立浦和第一女子高等学校は、「生徒の自主自立を支えるPTA」と題して発表されました。将来、職場等でリーダーシップを発揮したいと考えている生徒を更に伸ばし、保護者も様々な活動を通じて学校の教育、生徒への理解を深めるよう努力していると発表をされました。四校目の県立妻沼高等学校は、「学校を支えるPTA活動の実践」と題して発表されました。「カルティベートタイム」は一限目に設定され、読書等を行ってから始業する取組みや就職等の模擬面接もPTAの皆様と先生方と協力して行っている実践の取組みの発表をされました。

11/14(水)午後・進路指導

「動き出した教育改革わが子の進路選択にどう向き合うか〜20年後の社会を生き抜く人材となるために〜」
山下真司様の講演

 午後は、(株)リクルートマーケティングパートナーズの山下真司様の講演がありました。次期学習指導要領施行が目前であり、子供たちがこれからの社会を生き抜くための力を力説された講演会でした。京都大学の入学選考に際し、特に入学後、具体的に何をするかについても受験生に対して聞き、ポイントになっている事も山下様は述べられました。

 各高等学校の実践発表について、進路指導専門委員会の根岸桜委員長(埼玉県立日高高等学校PTA会長)の挨拶から始まり、四校の進路指導に関するPTA活動の取組みが発表されました。

 最初に、県立庄和高等学校は、「入れる進路先から、入りたい進路先へ」と題して、発表されました。保護者の意識を更に高め、学習院大学と早稲田大学を訪問し、チャレンジすることが大切である報告がありました。

 二校目の県立入間向陽高等学校は、「ひたむきにおおらかにたくましく〜全校生徒を支援するPTA活動〜」についての発表でした。学校の目標に「三兎を追う」があり、「勉強・行事・部活動」の取組みを紹介されました。また、PTAの皆様が、日本大学文理学部と早稲田速記医療福祉専門学校を見学し、両者の良さを把握して、子供と家庭で話し合う大切さについての発表もされました。

 三校目の県立上尾鷹の台高等学校は「鷹の台PTAと進路指導〜志、高く。思い、深く。夢、羽ばたくために〜」について発表されました。特に教育指針であるキャリア教育ATDプロジェクトでは、生徒の進路実現を目指し、進学補講を行い、合格を目指す努力や個別学習教室での指導も行っている実践例の報告がありました。因みに、「鷹」のマスコットキャラクターは県立高校で初であることについても紹介されました。

 四校目の県立深谷高等学校では、「深谷高等学校の進路指導とPTA活動〜時代とともに変化する進路指導への理解を深める〜」について、発表されました。生徒の可能性を探り、飛躍する意識を高める育成について。また、保護者も女子栄養大学と東洋大学工学部バイオ・ナノエレクトロニクスセンターを訪問した報告がありました。東洋大学工学部の見学においては、研究のすばらしさに触れた訪問でした。

11/28(水)の午前・生徒指導

 生徒指導専門委員会の平田智子委員長(県立岩槻商業高等学校PTA会長)の挨拶後、四校の生徒指導に関するPTA活動の取組みが発表されました。


発表校の紹介(生徒指導)

 一校目の県立幸手桜高等学校は、「生徒指導委員会の活動」について、各学期に教職員と生徒(風紀委員)と一緒に校門での立哨指導を実施。文化祭等の学校行事において校内巡回指導。学校外での安全指導等について、生徒と共にきめ細かく実践している内容を発表されました。

 二校目の県立ふじみ野高等学校は、動画も使い、「地域に愛され、地域社会に貢献できる人材育成のためにできることは」と題しての発表でした。朝の校門での挨拶運動や校内に花を植える植栽活動を行っており先生、生徒だけでなく来校者を温かく迎えられるように活動を行っています。また、航空機を利用した修学旅行においても空港内外でのマナーの良さについてもラジオで放送された内容も紹介されました。

 三校目の県立岩槻商業高等学校は、「学校行事とPTAの関わり〜生徒指導の面で〜」と題し、生徒を支えている発表でした。文化祭警備やマラソン大会警備は勿論、交通安全指導も、PTAの皆様と協力して行っております。

 四校目は、県立鴻巣高等学校の「PTAと生徒指導について〜創立百周年迎えて活発化〜」と題して発表されました。特に、生徒手帳をビジネスタイプ「のす高手帳」に変更し、日常から自己管理ができるよう生徒・教職員だけでなく保護者も共に活用推進に努めています。また、埼玉県警の「サイバーセキュリティーセミナー」におけるパネラーとして登壇し、保護者の立場からご意見をいただきました。そして、創立百周年記念事業として『JR鴻巣駅ふれあい活動』草花の植栽活動も生徒の皆さんと共に行われました。

11/28(水)の午後・家庭教育

「備えあれば憂いなし。我が家の防災対策」
濱口和久様の講演

 午後は、一般財団法人防災教育推進協会常務理事・事務局長濱口和久様の講演会がありました。今年の夏から秋にかけて、日本列島は自然災害に見舞われ、尊い命が失われました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。


講師の濱口和久様

 参加された皆様がご家庭で家族の皆様と話し合える防災減災についての内容でした。まずは、家具の固定器具の取付けや家の耐震の備え、就寝時にはスリッパ用意。また、家庭の通電火災防止には、簡易タイプのブレーカーを遮断する重りを付ける等の備えも大事であることも説明されていました。水害時は、地震災害とは異なり、災害が来るまで時間がかかります。早く避難所へ行く等、分かりやすく話されていました。

 後半は、家庭教育専門委員会の庭田千江委員長(県立熊谷商業高等学校PTA会長)の挨拶から始まりました。

 最初に、県立越谷北高等学校の「家庭教育とPTA〜家庭の現状とPTA活動について〜」と題して、保護者の皆様に、家庭教育の意識調査のアンケートを取り、その分析結果に基づいての発表でした。親子の意識のずれはなく、保護者との会話時間が多いです。しかし、生徒が自立するためには生徒自身が考え、行動に移すことも重要です。

 二校目は、県立富士見高等学校の「保護者と学校との連携について」と題し、発表されました。校内の植栽活動をはじめ、親子対象のアンケートの結果分析を中心に発表されました。規律やマナーを守り、また、全国高P連賠償責任補償制度や自転車保険の加入についても取りあげ、子供達の命を守るのが保護者の最大の役目であると力説されました。

 三校目は、県立川口東高等学校の「家庭教育におけるPTA活動の可能性〜家族間のコミュニケーションの大切さ〜」と題しての発表です。動画も使った発表でした。「保護者が自分の考えを押し付けることはやめてほしいか」というアンケートについては、「その家庭によって生徒と保護者の考えが異なることもある」という結果でした。エンディングのBGMで、心にジーンとくるものがありました。


発表校の紹介(家庭教育)

 最後は、県立北本高等学校の「家庭教育とPTA〜親と子のコミュニケーションづくり〜」です。各機関からの情報提供は勿論、「親と子のコミュニケーションツール〜お弁当講座〜」について発表されました。題目のとおり、お弁当づくりは親子の会話も増え、良い効果があることも述べられ、また、ベネッセ総合教育研究所の調査についても紹介されました。

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