本校は、埼玉県内創設最後の工業単科高校として昭和60年4月に開校し、本年25年目を迎えました。卒業生は約5,000人を数え、県内各地で製造業の中心となって活躍しています。先端技術に携わる工業技術人育成を目指し、校訓に「正確に はやく 美しく」を掲げ、この校訓をものづくりの基本、教育活動の基本と捉え、教育活動を展開しております。現在、一学年機械科2クラス、電子機械科1クラス、情報電子科1クラス、情報技術科1クラスの5学科6クラスが設置され、全校で50名の女子を含む約640名の生徒が学習しております。生徒は、各学科で日々専門的な知識や技術の習得、資格取得へ向け学習に取り組んでいます。次に各学科の紹介をします。
機械科・・三年間で一人一台のオシレーションエンジン(圧縮空気による駆動エンジン)の製作を通じて、鋳造から切削加工など機械全般の知識を習得します。
電子機械科・・リモコン型ロボットやライントレース(ライン検知による移動)ロボットを製作するため、機械や電気、制御(プログラム)の内容をバランスよく習得します。
電気科・・日常生活に不可欠な電気のスペシャリストを目指し、電気に関する知識と技術を習得します。電気工事士等の資格取得もします。
情報電子科・・CGや画像処理等を通じ、画像処理教育に特化した知識や技術を習得します。
情報技術科・・コンピューターシステムやネットワーク構築に必要なコンピューターのハードウエアやソフトウエア等の知識や技術を習得します。情報処理技術者等の資格取得もします。生徒の資格取得に向けた意欲は高く、全職員で指導にあたっており、高校生資格等表彰制度埼玉県知事表彰受賞者数は、毎年県下一の受賞者数(平成20年度卒業生197名中133名が受賞)を出しています。また、就職希望者の就職内定率も毎年100パーセントを継続しています。本校では「いつでも面接にいける」を合言葉に、保護者のご理解とご協力を得て、生徒指導を展開している成果と考えています。今後も県下ナンバーワンの先端技術を学べる工業高校を目指し建学の精神を忘れず、常に新しいものに学校としてチャレンジして参りたいと考えております。
そして歴史と伝統のある“日本のものづくり”の製造業を支える技術者として、先端技術に携わる工業技術人を、引き続き育成していきたいと考えています。