第六十一回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会は八月二十四日〜二十六日にかけて、九千六百七十一人が「北海きたえーる」に集いました。埼玉県高P連からは四百七十五人が参加しました。
まだ残暑が厳しい八月二十四日〜二十六日、北の大地北海道で第六十一回全国高等学校PTA連合会大会が開催されました。
羽田を飛び立ち、空路北海道へ。新千歳空港へ降り立った時には、秋の気配をうっすらと感じました。
全国から一万人以上のPTA関係者が一堂に会する光景は、子どもたちの健全な成長を願ってPTA活動に携わる多くの仲間の存在、その力強さに感銘を受けるものがありました。
北海道大会のテーマは、「いのち輝け! 〜人・夢・愛 ひたむきに頑張る君たちを応援したい〜」でした。この大会の日程の中にも、生徒のアトラクションが組み込まれていました。吹奏楽や太鼓の演奏、本場であるソーラン踊り、書道パフォーマンス、江差追分の唄の披露など、熱心に取り組んでいる姿に、次世代を担っていく子どもたちへの期待を大きく感じる時間でした。その子どもたちが夢や希望、目標へ向かって実現させるためにも、背中を支え、押してあげられる環境を整えることがPTA活動の役割の一つであると、改めて確認できた機会でもありました。
一日目の開会式、表彰式が行われた後、全体会の基調講演は、精神科医で立教大学教授の香山リカ氏から、生きる力をつける処方箋のテーマでお話がありました。成績優秀で、スポーツなどでも活躍している子どもでも、自分に自信が持てず、良い条件があるから、まわりに認められていると思っていて、みんなに好かれようと演技をして本当の自分を出せずに疲れている子どもが多くなっている。親の前で素顔を見せる子どもは、安心している証拠で、失敗しても大丈夫、未練や後悔がある人生の方が味わいがあると心にゆとりを持って子どもと接して欲しいというお話に、毎日、子どもの顔を見ていて体調の変化には気付いても、心の変化に気付いているだろうか、自分に余裕がなくなって、子どもをきちんと受け止めているだろうか、と振り返ることができました。
午後は、七つの会場で分科会が行われました。第一分科会では狭山経済高等学校PTA会長田部由美子様が発表。PTAと学校の双方の信頼関係により、生徒の健全育成を図る取組が紹介されました。分科会テーマに正対した、内容のある、中身の濃い発表でした。
二日目の全体会では、前旭山動物園園長・小菅正夫氏の「命をつなぐ!!」のテーマで動物を通しての命の大切さ、生きる意味の講演でした。
命はずっと生きている、入れ物の肉体には限りがあり、新しい入れ物をつくり出すことが子どもを生むということ、それが命をつなぐという、とても温かみのあるお話でした。
その後、閉会式が行われ大会の日程が終了しました。