今年度の専門委員会研修会が、2日間にわたり「市民会館うらわ」を会場として開催されました。
第一日目の6日(金)の午後の「高校教育とPTA」専門委員会研修会では、冒頭、八潮市教育委員の並木利美子さんの講演がありました。並木さんは、越谷北高校のPTA会長経験を踏まえ、会長がカリスマ性を持って役員をまとめていく理想のPTAモデルを示し、PTA活動は、役員の人間関係が大事と述べられました。講演の後半では、自らのDV体験を交えて、DV及びいじめの現状に触れ、一人の人間としてそれらの問題にどう向き合っていくべきかを熱く語りかけ、会場内は感動的な雰囲気に包まれました。並木さんが最後に述べた「どんな環境の中でも幸せになる子どもを育てることが大事」の言葉が印象に残りました。
講演会後には、栗山亮哉委員長(皆野高校PTA会長)にあいさつをいただいた後、越谷総合技術高校、日高高校、川口北高校、熊谷西高校の各PTAの取り組みが発表され、家庭地域連携課の榎本敦司先生の指導講評をいただき研修会は終了しました。
6日(金)の午前には、「家庭教育」専門委員会研修会が行われました。小峰幸江委員長(いずみ高校PTA会長)のあいさつの後、実践発表を行いました。
先ず越谷南高校の発表では、保護者を対象として実施した「家庭教育についての意識調査」が注目を集めました。
二校目の川越女子高校の発表では、伝統校の落ち着いた教育環境の中で、多数の保護者が、教育相談研修会やネット被害防止講話に参加している状況が紹介されました。
三校目のいずみ高校は、学校独自のキャラクターである「イズミン」を前面に出し、生徒のみならず保護者も「イズミン」と共に成長し続けるPTA活動が紹介されました。
最後の進修館高校は、「PTA活動を10倍楽しもう」とのタイトルで発表し、和やかで楽しいPTA活動の様子を報告しました。発表後は、家庭地域連携課の塚内素子先生からユーモアを交えて的確なご指導をいただきました。
11月20日(金)の午前には、進路指導専門委員会研修会が開催されました。石黒葉子委員長(八潮高校PTA会長)から、あいさつをいただいた後、各地区代表の4校の発表がありました。
最初の越谷西高校の発表では、流された学校紹介ビデオで現在の学校の勢いを感じました。
二校目の鶴ヶ島清風高校の発表では、教頭先生の学校概要説明の後、会長さんが西部支部長の立場から、PTA活動への向き合い方について語りました。
三校目は、今年度、創立30周年を迎えた芸術系の大宮光陵高校が発表しました。特に卒業生の保護者が進学を控えた生徒の保護者に直接進路に関する心構え等を伝える「親のための進路カフェ」の取り組みには、参加者の関心が集まりました。
最後には、百年以上の歴史を誇る深谷第一高校の発表では「お知らせメール」を活用した情報発信の報告がありました。発表後、高校教育指導課の新井敏彦先生から指導講評を受け、閉会となりました。
20日(金)の午後には、生徒指導専門委員会研修会が行われました。
第一部の講演会では、「家族みんなで考えよう ケータイ・スマホの使い方」と題して、総務省関東総合通信局情報通信部電気通信事業課の齋藤一男課長様の講演がありました。齋藤課長様からは、様々なネット被害と依存症を防ぐための「ルールづくり」の必要性についてお話しいただきました。
研究協議会では、豊島俊二委員長(朝霞高校PTA会長)のあいさつの後、4校の実践発表がありました。最初の草加東高校の発表では、PTAによる学校行事実施の際の警備の協力や交通安全指導の協力が紹介されました。
二校目の滑川総合高校の発表では、校長先生のユーモラスを交えた学校紹介の後、会長さんがPTAの保健委員会が実施した「食事に関するアンケート」の結果を報告しました。
続く上尾南高校からは、PTAと後援会が一体となって取り組む温かな「あげなん」のPTA活動の様子が紹介されました。
最後は伝統校の熊谷女子高校が、規律ある学校生活を目指して生徒会が行う自主的改革等を紹介し、生徒指導課の持田貴嘉先生の指導講評をいただきました。