輝く高校生

羽実ウエイトリフティング部

県立羽生実業高等学校 校長 染野雅紀

 羽生実業高校は県内唯一の商業科と農業科の併設校です。今年で九十八年目を迎え、「誠実・創造・協調」の校訓のもと、生徒たちは学習や学校行事・資格取得に励んでいます。

 部活動は運動部が11、文化部が13あり、それぞれ顧問の先生の指導のもと、日々練習に打ち込んでいます。


世界ジュニア選手権で活躍した平井海斗君

 なかでも、近年ウエイトリフティング部が目覚ましい活躍をしています。顧問でOBの黒川先生の指導の下、高校に入学した時は未経験だった生徒たちは、めきめきと力をつけ、昨年度は高校総体(インターハイ)と国民体育大会53キロ級で、三年生の平井海斗君が優勝し、国体の63キロ級で三年生の小澤仁君が三位に入賞し、他の生徒も県大会や関東大会で、優秀な成績をあげました。平井君は大学でもウエイトリフティングを続け、今年度の世界ジュニア選手権に出場し、八位入賞の偉業を成し得えました。

 今年度も8月に福島県でおこなわれた高校総体に、二年生の柿本和希君が94キロ級で、一年生の平井翔悟君が62キロ級で出場し、ウエイトリフティング部としては四年連続の出場となりました。残念ながら怪我もあり、上位入賞はなりませんでしたが、来年以降のさらなる飛躍が楽しみです。

 ウエイトリフティングは、他の競技に比べて極めて集中力と技術力を必要とする競技です。生徒たちは日々の練習に集中して取り組む一方、リラックスして臨む場面もあり、音楽を流しながら練習に取り組むこともあります。また、重量への挑戦が肩やひじなどに負担とかけることもあり、練習方法の工夫が大切です。心が折れそうになる生徒には、仲間たちの励ましや顧問の先生の温かい指導で、心を奮い立たせ、ウエイトリフティングへの気力を高められるよう指導しています。

 ウエイトリフティングは、自分との闘いの部分が強い競技なので、自分自身を伸ばしたい、精神的に強くなりたいと考えている生徒に合っています。また、ほとんどの生徒が高校入学後に初めて経験するので、新たな可能性を見つけたい、マッチョになりたい?生徒にも最適です。練習はハードですが、一緒に汗を流してみませんか?

部活動紹介

県立岩槻商業高等学校 PTA会長 駒津光男

 本校は大正7年に岩槻町と八ヵ村による組合立中部実業学校として創立され、今年で百年目を迎える歴史と伝統を誇る、商業科と情報処理科を有する商業の専門高校です。また、創立以来、地域で活躍する産業人の育成を目指して、昭和17年には農業科と商業科を設置、昭和26年に県立移管され、昭和39年に単独商業高校となり現校名となり、以来一貫して商業教育の振興発展に寄与してまいりました。そのため目指す学校像は、「確かな専門性と良識を持った職業人を地域とともに育む」と定めています。

 また、校訓は初代校長鈴木多吉先生が制定した「誠実勤勉・質朴剛健・共同和楽」で、社会人として必要な基本的な態度や未来を切り開いていく姿勢、そして他者を尊重する基本的な心構えとして定め、本校の精神的な支柱として商業教育を通した「人間力」を育成することを目標に、教職員、生徒、保護者が一丸となって目標達成のために不断の努力をしているところです。本校は、商業科・情報処理科の二学科を設置して募集しています。また、商業専門の高校であるため、中学校までの普通教科をさらに深く学習するとともに商業の専門科目を数多く履修します。


女子ソフトテニス部の生徒たち

 二つの学科の生徒も卒業する時点で実社会の即戦力としての基礎的な専門知識や技術を習得するとともに、実社会で重視される社会人として必要なマナーなどを身につけます。

 その中でも、女子ソフトテニス部は昭和39年に創部以来、国体やインターハイ、関東大会など県外大会に数多く出場し、輝かしい実績を残してきました。

 練習内容は、他校の内容と大きく変わることはありませんが、礼儀を重んじ、大きな声で挨拶をし、率先行動を心がけ、明るく元気に自分に厳しく、日々心と体を鍛えております。本校部活動で培った、物事に向かう姿勢や人間性を磨かせることにより、明日の日本、そして埼玉を担う「スペシャリストの育成を目指す」ことを実践し、進学・就職など、進路先の様々な分野で活躍しております。

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