輝く高校生

県立秩父農工科学高等学校 男子ソフトボール部

顧問 新井一郎

 本校は明治33年に創立され、今年度で百十八年目を迎える歴史と伝統を誇り、二万三千人を超える優秀な人材を送り出している学校です。

 本校では、県下有数の総合専門高校として、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業部(電気システム科・機械システム科)、家庭部(ライフデザイン科・フードデザイン科)の三部七学科を有しています。

 部活動は運動部十九部・文化部十三部あり、毎日活発に活動しています。

 男子ソフトボール部は、一年生8名・二年生5名・三年生6名・マネージャー6名で、活動しています。入部してくる選手は秩父で育った選手がほとんどで秩父管外からの入部はなく毎年部員不足という状況です。

 しかし、地元の小中学校で一緒にプレーしていた強みがあり、絆が強く、チームワークは最高です。

 活動内容は、朝練習から一日がはじまり、放課後の練習、自主練習と選手は一生懸命に取り組んでいます。土・日曜日は、練習試合が組まれ、試合経験を積んでいます。コツコツと努力をした結果、関東高校ソフトボール大会埼玉県予選において、四年ぶりに、関東大会への出場権を得ることができました。

 関東大会は、山梨県甲府市を中心に、6月2日から熱戦が繰り広げられました。本校は一回戦、山梨県第一代表の県立身延高校と対戦しました。接戦になることを予測して臨みましたが、選手たちが練習どおりに試合に臨むことができ、7対0で快勝することができました。

 二回戦は、茨城県代表の県立多賀高校と対戦しました。

 ソフトボールは、一日に2試合行うので、連続試合となりました。一回に1点を先取することができましたが、追加点が取れず、焦りが出てきたところで、1対1の同点にされて、終盤を迎えてしまいました。延長戦が頭に浮かびましたが、四番打者が3点タイムリーを打ち、4対1の辛勝でした。

 準決勝は、群馬県代表の新島学園高校と対戦し、0対7で敗退してしまいました。四年前の優勝には届きませんでしたが、第三位入賞で関東大会が終わりました。

 現在、関東大会で得た貴重な経験を生かし、練習に励んでいます。

県立越谷南高等学校 越谷南高校吹奏楽部

校長 山本美苗

 越谷南高校は普通科と外国語科を併置した全校30クラスの大規模校です。創立四十五年目の学校で、「知・徳・体~文武両道」の校訓のもと、生徒たちは朝早くから暗くなるまで、勉強や部活動に励んでいます。

 部活動は運動部が15、文化部が15あり、全国大会や関東大会にも出場している部が数々あります。吹奏楽部は部員数が越谷南高校で最大。百四十人の部員が所属しています。関東大会出場の常連校となり、数々の入賞の実績があることから、「越南の吹奏楽部」を目指して入学してくる生徒や、興味を持って入部する生徒など様々です。

 部員たちの才能は、楽器の演奏はもちろん、歌って踊れること。定期演奏会等のステージでは、レベルの高いコーラスやキレのいいダンスも披露します。演出も全て部員が考え、その多才ぶりに驚かされます。おかげ様で、開催する演奏会は二千人規模のホールが毎回満員となります。

 また、地域から多くの活動の機会をいただいています。越谷市の防災フェアや交通安全イベント、施設でのコンサートやプロ野球球団の応援など、演奏をとおして場を盛り上げることに全力を尽くしています。

 さらに海外にも進出。昨年度は台湾の「音楽節」に招待され、初めての海外遠征を行いました。会場へ向かう高速道路脇に掲げられた大看板に「越谷南高校」の文字と顧問の萩原教諭の大きな指揮姿の写真を発見し驚きました。公演はもちろん、現地中学校との交流演奏や夜の野外コンサートなど台湾のみなさんに大歓迎され成功を収めました。

 今年度はシンガポール音楽協会から招かれ、一流の「エスプラネードホール」での単独公演を行い、老若男女で超満員。大成功を収めました。

 本校の卒業式では吹奏楽生演奏で校歌を伴奏して卒業生への餞とし、入学式では合唱で新入生に校歌を披露。本校の顔である吹奏楽部は、埼玉県代表として西関東大会に出場し、何度も金賞を受賞するものの全国大会にはあと一歩。今日も全国大会出場を目指して、心に響く音を奏でています。

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